お客様との会話で、
「私はパーマがかからない髪」
「いままでしっかりかかった試しがない」
「一週間でパーマがとれる」
などパーマがいい感じにかかったことがないとおっしゃるお客様がいます。
せっかくお金を払い、楽しみにしていたパーマがかからなかったり、すぐとれたりしたらショックですよね。
今回はそんなパーマが実際かからない髪質があるのか?
パーマについてのお話しです。
パーマがかからない髪質はある?
実際に髪質だけの目線で見ると、ほぼかからないことはないとはないと思います!
なぜほぼかというと、僕の感覚では、大体100人に一人くらいでかなりかかりにくい髪質の人がいます。
微シス毛と呼ばれる髪が細い方です。
パーマは髪の内部物質や、キューティクルを曲げてパーマの形に固定するわけですが、その内部物質が極端に少ないと、曲げれる物質自体がすくないので、かなりかかりにくいです。
ちなみに固くて太いいかにも曲がりにくそうな髪は曲げれる物質はたくさんあるので、うまく施術すれば、ちゃんとかかるので安心してください!
ただ基本的には、髪質のせいでまったくかからなかったことは10年以上美容師を続けててもほとんどありません。(あくまで髪質のせいでです)
しかし、かかりにくい人にゆるーいパーマや癖付け程度のパーマや、大きいふんわりしたパーマなどは髪質によっては難しいケースまたはもちが悪いケースもあります。
本当にほとんどパーマがかからない髪質は極一部で、ややかかりにくい髪質はパーマの種類によっては難しいといった印象です。
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美容師の力量が試される!?
パーマはカットの仕方や、薬剤や機材の選定パーマの巻くロットなどすべてが上手くいかないと、いいパーマにはなりません。
パーマだけでも上手くても、カットが上手くいってないと、パーマもだしにくいし、逆にカットが上手くいっても巻くロットの太さを誤ったり薬の選定を失敗すると上手くいきません。
近年は髪のダメージやデザインの多様化により、パーマを上手くかけるには、より複雑になっています。
美容師も技術はもちろんケミカル的な知識も重要になってきています。
美容師の腕の見せどころでもあるし、美容師によって仕上がりの良し悪しもでやすい技術でもあると思います
かかってるけど、パーマがでないことがある!?!?
濡れてると髪にウェーブがあるのに、乾かすと、動きを感じられないケースもあります。
これは、濡れたときと乾かした時にパーマは、ずれがあるからです。
最近ではホットパーマとよばれる熱を使うパーマは乾いた状態でだしやすいとされてますが、基本的には濡れた状態と乾いた状態ではウェーブの出方が違います。
美容師としては、その乾いた状態でカールが、綺麗になるようにコントロールします。
僕的には濡れた状態でお客様がちょうどいいと感じる場合は少しだけかかりが弱いかなと思います。
美容師が乾かしたり、パーマヘビーユーザであれば問題ないのですが、たまにかけたり初めての人の場合は乾かしてるうちにパーマを伸ばしてしまうこともあります。
そういった点を考慮しないとパーマが物足りない出来上がりになりがちです。
また髪質によっても乾かしてる段階でカールのでやすい髪もあれば、でにくい髪もあります。
そこは美容師が上手く調整すべきてんですね。
たまに前回他店でパーマをかけて、その後僕が担当したお客様に、
「前回のパーマがあまりかからなかった」
「すぐとれた」
とカウンセリングで相談を受け髪を見てみると、パーマはしっかりかかっているけど、でにくいお客様やパーマを上手く出せてないお客様がいます。
前者はカールで髪が動きたいのにカットが動きにくいカットになってることが多く、後者は、美容師さんに特に乾かし方などは触れられずいつも通り乾かしているケースが多いです。
前者は髪が動くようにカットすれば、パーマをかけてないのにかけたみたいに動くこともあります。
お客様にも、
「こんなにパーマかかってたんですね」と驚かれることもあります。
後者のケースは、一番いいのは、ざっと乾かすだけで、理想的な髪になるのがいいですが、やはりパーマはパーマの髪の乾かし方があると僕は思います。
僕は、ドライヤーをかける前に一度乾かし方を説明してから、乾かしている時も、さらに説明します!
なかにはまったく乾かし方を聞いてない!なんてお客様もいますが、何度もかけたことがあるお客様であればある程度わかるかもしれませんが、パーマの乾かし方を知らない人もいると思います。
そんなお客様に僕がかけてないパーマを、出し方を説明しながら乾かすと、
「前回も美容室ではこんな感じだったけど自分でできなかった。乾かし方で全然違うんですね」と言われることも。
せっかくパーマはいい感じにかかってるのに美容師的にも、お客様的にももったいないですよね。
本来は美容師が説明するのは必須だと思いますが、特に説明がない店が意外とあるみたいですね。。
パーマは乾かし方で仕上がりがかなり変わってきます
パーマの乾かし方をまとめた記事もあるので、パーマが自分でうまくだせない人や、美容室ではよかったんだけどなーという人は合わせて是非ご覧ください!
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パーマがうまく出せない原因はカット?
先程も、少しお話ししましたが、カットが動きにくい髪だとなかなかパーマは綺麗にでません。
毛量が多かったり、ベースのフォルムが重いシルエットだと、もともと髪が動きにくい状態なためパーマがうまくでないケースがあります。
パーマをするときはほぼカットが必須です。
髪質よりもカットが原因もあると思います。
髪質以外でかからない、かかりにくい原因はある!!
髪質でパーマがかからないのはあまりありませんが、外部的な原因でパーマがかからない、もしくはかかりにくいケースはあります。
パーマを今後したい人はチェックしてみて下さい!
ダメージがひどい場合
ダメージがヒドイ場合も、パーマをかける物質が髪から流失してしまっているので、かけようにもかからなくなってきます。
よく、美容師のなかで、「パーマがだれる」という状態があるのですが、ハイダメージ毛にパーマをかけると思ったカールがでなかったり、濡れてる状態ではでるけど乾かすとカールを保てない状態があります。
最近では薬剤や技術の進歩でかけれる幅は広がりましたが、それでもあまりダメージが進んだ髪にはパーマはオススメしません。
綺麗にカールがでないうえにパサつきでよけいまとまりにくい髪になることもあります
縮毛矯正がかかっている場合
縮毛矯正がかかっている髪にはパーマがかからないことがあります!
厳密にいえばかかるけど、いい感じにかからないこどか多いです。
縮毛矯正は見ためは綺麗に見えますが、内部的には負担がかかっているケースがあります。
一見健康な髪に見えるので、大丈夫そうですが、癖を伸ばすほどの強いパーマと熱で形を整えているため、その髪を今度は曲げようとするとあまり希望通りにカールやわかけるのが難しくなります。
デジタルパーマやエアウェーブなど熱を使うパーマであれば綺麗にかかる場合もありますが、ダメージをあまりうけていない場合に限ります。
ヘナやマニキュアをしている場合
ヘナやマニキュアなどは髪の表面に付着しているため、パーマのお薬の浸透を妨げることがあります。
大丈夫なケースもあるのですが、経験豊富な美容師さんでもイレギュラーな事態がおこることもあります。
パーマをしたい場合はパーマをかけたあとにマニキュアやヘナをしたほうが綺麗にパーマもかかるし、色も落ちないのでオススメです!
まとめ
いかがでしたか?
パーマがかからない原因は髪質よりも、ほとんどが髪の状態だと思います!
ダメージやカットや以前の施術履歴の方が悪影響を及ぼすケースが多いです
また、よくあるケースでは、
パーマがかかる髪なのに初めてかけたパーマがあまりかかりがよくなく、パーマはかからない髪だと思い込んでるお客様がかなりいます。
もしパーマをかけてみたいけど、前にかからなかった経験がある人は、一度美容師さんに確認してみると意外としっかりかかるかもしれませんよ!
以前はパーマの種類事態すくなかったので対応しずらいケースもありましたが、パーマも日々進化しているので、先程のかからない原因にあてはまらなければきっと素敵なパーマがかかると思います!
パーマの種類や特徴はこちらの記事でまとめてます!
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僕はパーマをかけるのも、かけられるのも好きなので、そういったお客様には是非パーマを進めています。
パーマのメリットをまとめた記事もありますのでパーマに興味がある人は是非ご覧ください!
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この記事でパーマに興味がでてくれると幸いです!
なにかパーマの疑問ありましたら、気軽に相談してください!