美容室で黒染めを希望される人でも様々な希望の人がいます。
『実習用に黒くしたい』
『会社(学校)で怒られた』
『白髪を隠したい』
『デザインとして黒くしたい』
など様々です。
美容室ではこれらの黒染めに対してすべて同じ薬で対応するわけではありません。
黒染めといっても色々なタイプがあります。
今回はそんな黒染めの種類とシーン別のポイントにまとめました。
黒染めのポイント
黒染めにはいくつかポイントがあります。
それは、
どのくらいの期間黒髪でいたいのか
義務なのか気分なのか
どこまで黒くしたいのか
だと思います。
実習や就活など限られた期間だけ黒くしたい場合黒くする度合いは変わります。
また校則や会社規定による黒髪もしくは暗めの茶色にしたい、カラーをしたい訳ではないが白髪は隠したい、デザイン的に真っ黒がいいなど様々です。
黒色とよばれる範囲の薬でも使い分けが必要になります。
そこで大事なのが、黒染めの明るさで美容室ではトーンやレベルといった明るさの段階です。
髪の明るさ(トーン)と見え方の関係
黒染めもいきなり黒という訳ではなく段階があります
髪の明るさはトーンやレベルで表現されます。
数字が増えるほど明るくなります。
おおまかな目安としては、
1から5は黒
6がほんの茶色
8くらいから染めてるのがわかるくらい
10くらいで人によっては明るく感じる人もいるようです。
12以降は一般的には明るい色となります。
染めてない髪はだいたい3~5レベルくらいだと思います。
美容室では黒染めといっても1~6を使い分けます。
使い分けることによって黒染めの持ちや黒のなかでも微妙な色加減を調整します。
なので実習用に黒染めなどの場合は黒にはするけどその後ある程度あえて抜けやすい黒を使ったりもできます。
校則や規定のようなある程度の期間黒髪でいることが必要な場合は抜けにくい濃い黒色を使用します。
同じくらい黒く見えても深く黒色がはいっているほうが黒色がぬけにくいです。
なので美容室で黒染めする際はなぜ黒染めをしてどのくらいもたせたいのかを相談するといいと思います。
後はトーンとは別に本人の黒色に対する感じ方も重要です。
髪が明るければ明るいほど黒染めをすると違和感が大きくなります。
通常ほんのり茶色に染める場合6トーンあたりを選ぶことがおおいのですが、髪が明るい人は6レベルにすると地毛より明るくても【真っ黒】に感じる人も多いです。
地毛より明るくても真っ黒に感じるのは不思議ですが、ヘアカラーをしばらくしていると目が明るい髪になれているのでそう感じるみたいですね。
なのでずっと黒じゃないといけない場合じゃなければ、黒染は5トーン場合によっては6トーンあたりでも十分なこともあります。
ケースバイケースではありますが美容室で真っ黒にあたる1~3は本当に真っ黒にしたい人、今後明るくしたくない人にしか使用しない場合がほとんどです。
地毛の色が3~5トーンと考えた場合1~3トーンは違和感のある黒になりやすいのも注意が必要です。
このことを踏まえたうえでお客様の声もあわせてシーン別に対するオススメの黒染めもご紹介していきます。
トーンについてもっと詳しくはこちらの記事で
シーン別の黒染め
黒染めが必要な時に多いのが、
実習、学校、白髪かくし、就活等がよく相談を受けます
実習用に黒染め
僕が働く美容室では近くに大きな大学があり、医療系学科に通うお客様が多くいらっしゃいます。
そこでよくある問題が、
『黒くしたくないけど実習用に黒くしなければならない』
という黒染めが自分の本来の希望でない場合です。
この時に黒染めの染料が入りすぎるとその後明るいヘアカラーを使用しても髪を明るくするのが難しくなります。
実習期間を考慮してぎりぎりの濃さに調整する必要があります。
まず地毛が3~5トーンくらいの人がほとんどと考えると1~3トーンは使用はしないです。
まず考えるのが期間です。
実習は社会に一時的にでる状態です。
ルールは厳しく指摘されることもあると思います。
なので実習中抜けないのが前提です。
実習期間が1ヶ月未満であれば5レベルくらいの黒染めで大丈夫です。
もしそれ以上長期化するのであれば、4レベルあたりで染めるのが好ましいと思います。
また最近では実習先から6~7レベルの髪の色まではオッケーというところもあるようです。
ただ学校側では黒染めを推奨しているみたいなのでどうしても黒くしたくない場合は提示されたトーンより1つ下げたトーンにするくらいが無難な気がします。
後考慮するのが髪質です。
髪がすぐ明るくなりやすい人もいます。
通常の暗いカラーでも抜けやすい人もいれば根元は伸びるもののそこまで明るくなってる感じがしない人もいます。
髪がすぐ明るくなりやすい人は短い期間の実習で4レベル長い期間であれば3レベルを使用が安全です。
ただし実習以外を優先するのであれば、抜けてきたら染め直すのを前提でギリギリを狙うほうが今後のカラーには良い場合もあります。
こちらの方法は色はいいですが、カラーの頻度が増える場合もあるのでコストとヘアダメージのリスクはあります。
就活
就活は基本的に黒髪です。
就活期間は人によりますが、多いのが、2~3ヶ月くらいだと思います。
さらに内定式や懇親会など会社に行く(会社の人にあう)機会があると思うので実際は、就活年は基本的には黒髪になると思います。
なので簡単に抜けてしまっては困ります。
かといって不自然な黒も良くないと聞くので4~5レベルで黒染めするのがオススメです。
就活で6トーン以上の人はいないと思います。
就活の髪型について詳しくはこちら
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会社の規定による黒染め
まだまだ男性は黒くを義務化されてる会社が多いですが女性はある程度は許容されてると思います。
会社規定ので黒くする場合は完全に黒くという訳ではないことのほうが多いようですので、ほんのり茶色、光があたれば茶色などの場合6レベルくらいがちょうどいいかと思います。
また美容師をしてて感じるのが会社規定はあくまで派手すぎなければあまり厳しくない会社が多く見受けられます。
お客様との会話で、
『会社にカラーの規定があって明るくできないからいまぐらいの明るさで』
『規定はどのくらいですか?』
『8トーンです。』
実際お客様の髪は10トーンくらい
『今の段階で8トーン越えてますが大丈夫でしょうか?』
『えっ!?そうなんですか?このくらいなら注意もされないし、もっと明るい人もいるので特に問題はなさそうです』
実際の規定より少し明るいくらいは問題なし
の会社も多く感じます。
規定より明るくしないにこしたことはありませんが、やや明るい髪が好きな場合トーンにこだわらず、周りをみて、美容室で相談するのもいいかなと思います。
白髪かくしの黒染め
白髪がでたから白髪は染めたいけど髪を染めたいわけじゃない人は黒染めという選択肢もあると思います。
ですが、白髪染めで黒染めはオススメしません。
もしなんらかの理由で黒でなければならない場合はしかたがないですが、特にそんなことがなければ、地毛くらいの明るさを希望する場合でもほんのり茶色をオススメします。
理由は2つ
黒と白はもっとも対称的な色なので余計に白髪が気になる
黒を重ねすぎると逆に違和感のある色になること
白髪を黒染めしても伸びてくる髪は白です。
そして白と黒だとぱっきりと境目ができます。
髪はおおまかに
黒→こげ茶→茶色→ややオレンジぽい茶色→黄色→白
と変化します。
白髪が伸びたときに白に近ければ近いほど境目はぼけて白髪ののびが目立ちにくくなります。
これが理由の1つです。
もう1つが黒を重ねすぎると違和感があります。
白髪が生えてくるといってもすべてが白髪というわけではありません。
白い部分は黒く染まりますが黒い部分にはさらに黒い染料が乗ります。
これを繰り返すと地毛よりも暗い黒になります。
これがすごい違和感をうみます。
胡散臭い黒という感じです。
白髪が気になってきたけど明るくはしたくない人はほんのり茶色くらいがオススメです。
黒染めの注意点
黒染めには注意点があります。
それはなかなか抜けにくく、その後のカラーが思い通りにできないことです。
そのため美容室では次回のカラーに影響がでないギリギリの薬を使い分けます。
美容室で染めても影響があることもあるので今後またカラーをしたいのであれば、絶体自分でセルフカラーで黒染めはしないでください。
下手をすると年単位で悪影響になることもあります
もっと詳しくはこちらの記事
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まとめ
いかがですか?
黒染めといっても色々とパターンがあります。
黒染めだからと安易に染めると大変な目に合うことも。
黒染めは染めた後も影響があるので、美容室でなんのためにどのくらい黒くしたいかを相談してみてくださいね(*^^*)